みなさんは、ボイドタイムという言葉を聞いたことがありますか?ボイドタイムは聞いたことがなくても、「魔の時間」や「空白の時間」という表現なら、耳にしたことがあるかもしれません。
ボイドタイムには、これからどう行動するべきかのヒントが隠されていると言われています。
今回は、新月・満月が関係する空白の時間、ボイドタイムについてご説明します。
ボイドタイムの起源は西洋占星術で、月と他の天体との位置関係によって現れる「魔の時間」、「空白の時間」のことを指します。「メジャーアスペクト」と呼ばれる占星術において重要な角度(0度・60度・90度・120度・180度)に、月と他の天体が位置しない時間帯がボイドタイムです。
占星術によると、月と他の天体とがメジャーアスペクトの位置関係にある状況では結びつき、つまりコミュニケーションや関係性が発生するとされています。関係性が生じることにより、他の天体からのパワーが月を経由して地球に送られるのです。
しかし、ボイドタイムは月と他の天体の間の関係性が絶たれるため、月から地球へエネルギーが送られません。エネルギーの断絶は地球における通信のトラブルや思考力の低下、コミュニケーション不全を引き起こすと言われているため注意しましょう。
ボイドタイムが新月や満月と重なるケースもあります。新月や満月にはパワーをもらうことができるとされていますが、ボイドタイムと重なっている場合は月のパワーが受けられません。新月や満月に願い事をする際は、ボイドタイムと重なっていないか確認してください。
ボイドタイムは数時間で終わることもありますが12時間以上続くこともあります。ボイドタイムの詳細な日時については、インターネットで検索して調べることができます。
ボイドタイムには、大きな決断や契約、新しいこと、大きな買い物を避けるべきであると言われています。重要なことはボイドタイムには実行せず、先延ばしにした方が良いでしょう。ボイドタイムの時間帯に決めたことは後々うまくいかなかったり、二転三転したりすることが多いためです。
レーガン大統領が、ボイドタイムに重要な会議を行わないようにしていたことは有名な話です。どうしてもボイドタイムに決めなくてはならないことがある場合は、後で変更できる余地を残しておきましょう。
新しい習い事やプロジェクト、引っ越しなども、ボイドタイムからスタートすることは避けてください。旅行の出発時間もボイドタイムを避けることをおすすめします。
さまざまなことを避けるべきであるとされているボイドタイムですが、適切な過ごし方もあります。
ボイドタイムには、コミュニケーションを避け、周りとの関わりを必要としないことを行いましょう。瞑想にふけったり、心身のメンテナンスをしたりすることがおすすめです。
ボイドタイムは自分自身と向き合うことに適した時間。普段は仕事や付き合いでなかなか心が落ち着く暇がない方にとって、自分自身と向き合う良い機会となります。
家族や気心の知れた友人と静かにのんびり過ごしても良いでしょう。「何かを決める」というストレスから解放され、リラックスして過ごしてください。
何をしてもうまくいかない時間と聞くと身構えてしまいそうですが、ポイントを押さえて過ごせば問題はありません。むしろ、ボイドタイムは自分と向き合う良い機会になります。
ボイドタイムを避けることによって、新しいことを始めたり、重要なことを決めたりするためのベストなタイミングも見つけやすくなるかもしれません。
普段なかなかゆっくりと過ごすことのない方も、ボイドタイムはのんびりと過ごしてはいかがでしょうか。