うまく離婚するには？円満離婚の進め方

「離婚して良かった…」「離婚してお互いもっと幸せになれた…」など、離婚を考えている方々は、誰もがこのような円満な離婚を望んでいるのではないでしょうか？

現実には離婚の原因はさまざまで、つい感情的になってしまい離婚の話し合いがなかなか進まないケースもあります。だからといって我慢して残りの人生を過ごすのは幸せとは言えません。しかし、もしうまく円満離婚ができたなら、自分にとっての新たなスタートを切れるはずです。離婚は何も後ろ向きに考えるものではなく、自分と相手の幸せのためにするものなのです。

ここでは、うまく離婚するための円満離婚の進め方を3つにまとめました。

進め方その1・必要書類や証拠を準備しよう

離婚時には、法的な問題が発生することがあります。たとえば子供がいる場合、親権や養育費の問題が出てきます。財産がある場合には財産分与の問題も出てくるでしょう。このような問題に対し、自分の希望通りの有利な条件で離婚したい場合には事前に準備をしておくことが必要です。

財産分与が生じる場合、お互いが所有している財産を把握しておきましょう。相手が財産分与をしたくないがために必要書類を故意に隠してしまうケースもあります。このようなことで揉めると円満離婚には至りません。不動産・預金・保険などに関する書類は必ず確認しておきましょう。

また、夫の不貞行為などで離婚に至る場合、慰謝料を請求できる場合があります。慰謝料を希望する場合、話し合いを有利に進められる証拠となるものを収集しておくことも大切です。夫のカード使用履歴、携帯電話の通話記録、休日の行動記録など、自分で集められるものはしっかり集めておきましょう。

進め方その2・離婚後の生活について考えよう

離婚届を提出すれば離婚そのものは成立します。しかし、慰謝料や財産分与など、自分の希望通りに離婚を進められたとしてもそれで終了とはいきません。現実には離婚後の新たな生活が待っています。

専業主婦のように、家庭の主な収入源が夫であった方が離婚する場合、離婚後は収入が途絶えることになってしまいます。日々の生計をどう成り立たせていくかという経済的な問題が浮上することは確実でしょう。仕事はどうするのか、子供がいる場合は誰に面倒を見てもらうのかなど、さまざまな課題が生まれることになります。

そこで、事前に離婚後の生活についてシミュレーションしておくことが重要です。求人をチェックしておいたり、市町村が行っている福祉制度を調べたりすることが役に立つので、ぜひ参考にしてみてください。

進め方その3・離婚条件は公的文書にしよう

お互いの話し合いにより財産分与や慰謝料に関して合意ができれば、円満離婚にたどり着けます。しかし、離婚の話し合いで決めたことは公正証書という法的効力のある文書にしておくことが大切です。

たとえば、子供の養育費として毎月一定額を払うと取り決めをした場合でも、離婚後その約束が守られない場合があります。そのようなことになっては、せっかく話し合いでまとまった離婚でも、円満離婚とは言えません。このような場合、離婚時の取り決めを公正証書にしておけば法的な強制執行力が生まれ、相手の財産を差し押さえるといったことが可能になります。万が一のために準備しておくことが望ましいでしょう。

おわりに

離婚は、精神的にも経済的にも大変な思いをすることが多いでしょう。しかし、自分と相手の幸せ、そして新たな人生のために離婚が必要だと考えたのであれば、それに向けてしっかりと準備・計画することが必要です。離婚したことを後悔せず、むしろ「離婚して良かった」と思えるよう、今回挙げた3つの進め方を参考に、円満離婚を目指しましょう。