「婚約したものの、この人を生涯のパートナーにするのはやっぱり違うかもしれない」そんな悩みを持っている方もいると思います。そんなことはありえないと思っている方でも、婚約してから入籍するまでの間に心変わりしてしまうことが絶対にないとは言い切れません。
この記事では、穏便に婚約破棄をする際のポイントをご紹介します。将来のことを考え抜いた末に「相手と離れるのが得策」という結論に至ったら、ぜひ以下の方法を参考にしてください。
婚約相手は、当然ながら一度は生涯を共に過ごすと決めた相手です。そんな人との約束を破ることになるため、相手が納得できるまで婚約破棄の理由や自分の気持ちを説明するのは義務と言えるでしょう。大切なのは相手が納得できる理由を考えることではなく、相手が納得せざるを得ない姿勢で話し合いに臨むことです。求められれば何度でも根気良く説明し、かつ真剣に謝罪することが必要です。
これはなるべく穏便に婚約を破棄するためにも必要なプロセスですが、自分と相手が幸せになるためにも欠かすことができないプロセスとも言えます。相手が気持ちを切り替えて次のステップに進めるようにするためでもあるのです。そして相手のどんなところが自分と合わなかったのか、どんな人となら上手くやっていけるのかを徹底的に考えることで、自分自身が同じ失敗をしないようにするためでもあります。それぞれの未来を幸せなものにするべく、つらくてもしっかりと話をするよう心がけましょう。
多くの女性が経験すると言われるマリッジ・ブルーになっているだけであれば、この段階で気づくことができるかもしれません。
結婚は、当事者2人にだけ関係するものではありません。自分と相手個人同士のものではなく、両家が関わるものです。もちろん、婚約破棄もこれと同様に両家に関係する問題だと言えるでしょう。婚約を破棄するなら、相手の家族にも謝罪するのが礼儀です。
穏便に婚約破棄したい人が実行した方法として、自分の両親にも付き添ってもらい、一緒に謝罪してもらうというものがあります。「申し訳ないことをしてしまった」という誠意を、自分を含む家族から相手とその家族へ伝えるのです。
ここでおろそかにしてはならないのが、自分の家族にも前もって理由を説明しておくことです。一緒に行ったものの、身内は詳細を知らないという状態では、かえって失礼になってしまいます。
もちろん、面会を断られる場合や、相手に許可されない場合も大いに考えられます。相手の意向を尊重し、無理のないようにしつつも、可能であれば直接謝罪することが望ましいでしょう。
当たり前のことですが、婚約指輪や結納金をもらっている場合は相手に返しましょう。婚約に伴うすべてのやり取りを白紙に戻すことが必要です。
結婚式場や新婚旅行などを予約している場合は、婚約破棄を申し出た側が積極的にキャンセル手続きを行うべきです。周囲の人への報告なども同様です。一般的に、婚約破棄を周囲に報告しにくいのは「婚約を破棄される側」ですし、理由を尋ねられた場合も申し出た側の方が対応しやすいはずです。相手に精神的ダメージを含むあらゆる迷惑をかけないよう、なるべく気を回すようにしてください。
正当な理由もなく婚約破棄を申し出た場合、慰謝料を請求される可能性も十分に考えられます。穏便に話を進めたいのであれば、最大限の気遣いをもって相手に接することが大切です。
また、忘れてはいけないのは、一番つらい状況にあるのは相手だということです。相手のことを思いやる姿勢を大切にし、将来的にお互いが幸せになれるよう