皆さんは予知夢を見たことがありますか?
予知夢とは、自分の未来に起こることを事前に夢で見ることです。科学的に実証されてはいませんが、実際に見たというエピソードはいくつも残っています。
アメリカの元大統領リンカーンは、暗殺される2週間前にホワイトハウスで自分の葬式が行われる夢を見ており、夢の中で警護兵に誰の葬式か尋ねたときに、「合衆国大統領です」と答えられた話は有名です。
また、イギリスのある女性画家は、美しい家の夢を2ヶ月間見続け、家の姿を細部までキャンパスに描きました。そして彼女は、夢から2ヶ月後にある男性と恋に落ち、彼と住むようになった家が、自身が描いた家とまるで同じだったのです。
予知夢は、未来に対するメッセージかもしれません。
今回は、予知夢をよく見る意味と、予知夢を見る方法についてご紹介します。
夢は現実とは対照的ですが、予知夢は現実と類似している点が特徴的です。漠然とした夢とは異なり、映像が細かい部分まで鮮明に見え、現実かもしれないと思うほど、五感に訴えかけてきます。予知夢は強いメッセージ性を含んでおり、何か心に引っかかるような感じが残っていた場合は、予知夢を体験した証拠として受け取って良いでしょう。
予知夢には、2つの意味が込められています。
1つは、自分自身や身の周りに対する警告です。リンカーンが見たような自身の死の暗示や、その他にも、恋愛事情や日常的な出来事などの場合もあります。
もう1つは、未来の導きです。イギリスの女性画家のケースのように、未来への道しるべとなっている場合が当てはまるでしょう。警告とは違い、自分の人生の導きを行ってくれる点が特徴です。
自分が見た夢を、日記に書いて分析する方法です。見た夢を書き留めておくことによって、夢の中で似ている人物が登場していないか、同じようなフレーズを聞いていないかを調べます。いつも同じ人物が登場する場合は、自分の守護的存在が人の姿で、現実世界で何かが起きることを伝えているのかもしれません。
音楽を流すことによって、潜在意識と脳波がリンクしやすい状態にすることが可能です。脳からシータ波が出ると、潜在意識の深層部にアクセスできる状態に近づいています。シータ波を出すために有効なものが音楽なのです。
夢を見るための音楽もあり、うまく活用すれば予知夢を体験する可能性があります。
人は一度眠りについてしまうと、シータ波が出ている感覚(まどろんでいる感覚)が分からなくなります。しかし、半覚醒状態の瞑想中では、脳波のコントロールが可能です。脳波をコントロールできれば、潜在意識からのメッセージを受け取りやすくなるでしょう。
それでは、どのような人が予知夢を見やすいのでしょうか。
一般的に、純粋な子供は予知夢を見やすいといわれています。子供は大人と比較して、ありとあらゆるものが初めての体験のため、記憶が鮮明に脳に焼き付けられます。そして、論理が未成熟な子供は、潜在意識とリンクしやすく、予知夢を見やすくなるのです。
また、右脳が発達した人も予知夢をよく見るといわれています。右脳は潜在意識をつかさどり、例えばクリエイティブな仕事をしている方は、右脳をよく働かせているため予知夢を見る傾向が強いでしょう。
予知夢はいつでも見られるというわけではありません。しかし、いつもはぼんやりとした夢しか見ないが、鮮明にそして象徴的な夢を見たならば、それは予知夢の可能性があります。
予知夢は、不吉な事態への警告や人生の導きなど、未来からのメッセージと考えられるでしょう。意識的に予知夢を見たい場合は、夢日記や瞑想などを習慣にして、潜在意識をコントロールできるようにしてください。