既婚者同士の恋愛、プラトニックでも不倫？

結婚して幸せな家庭を築いているものの、夫以外の人を好きになってしまったら、たとえカラダの関係がなくても不倫になるのでしょうか。巷では不倫にまつわるTVドラマが注目されていますが、もしドラマのヒロインと同じ立場になったら、そしてその相手も既婚者だったら、あなたはそのプラトニックな気持ちを守り通せますか？

不倫の定義は？どこからが不倫？

そもそも「不倫」と言われる線引きはどこまでがセーフなのでしょうか。一般的には、既婚者同士（もしくはどちらか一方が既婚者）が恋愛感情を持って両想いだということを承認し、そこから性的関係を持った場合「不倫」と言われます。

では、両想いでも性交渉はないプラトニックな恋愛関係なら「不倫」にはならないのでしょうか。法律上の定義としては、民法第752条で「夫婦間の基本的な義務として、貞操義務がある」とされています。そのため、夫以外の男性と性的関係を持つと「不貞行為」と見なされ、離婚調停などで損害賠償を請求される可能性があります。反対に言うと夫以外の男性に恋をしたり、デートやキスをしたりしただけで性的関係がなければ、法律上では「不貞行為」とは見なされないことになります。

しかし、カラダの関係がない不倫をしている人はセーフなのかと言われたら、そこはケースバイケースでしょう。人によって不倫と捉えるボーダーラインは異なるため、デートするだけでも不倫と言われるかもしれません。プラトニックな関係を守るためには、友だちであったとしてもお付き合いしていることを気軽に打ち明けたり、堂々とデートをしたりすることは避けたほうが良さそうです。

プラトニックな恋愛でも、既婚者ならとことん隠し通す

自分の夫にはないものを持っている既婚者男性と出会った場合、夫より魅力的に感じることがあるでしょう。結婚生活をいとなむ中で、結婚するまでは知らなかった夫の性格や行動に興ざめすることがあったかもしれません。夫への愛情が冷めた時に、夫にはない魅力を持つ既婚者の男性が現れたら心を奪われるのは仕方のないことです。そこから相手と両想いに発展したのであれば、日々の生活にもハリが出て楽しくなるでしょう。カラダの関係を持たないにしても、夫以外の男性を好きになることで、あなたは「女」を取り戻します。

しかし、世の中の全ての人にそういったプラトニックな恋愛が受け入れられるわけではありません。自分が既婚者である以上、夫以外の男性との恋愛は周りから見た自分のイメージをダウンさせるとともに、夫や家族にばれてしまったらそれまで築き上げてきた平穏な日常が壊れてしまう可能性があります。相手も既婚者の場合は、相手の奥さんに訴えられてしまったり、執拗な嫌がらせを受けたりしかねません。既婚者であることを受け入れてプラトニックな恋愛を楽しむなら、とことん隠し通すことがルールです。デートの待ち合わせは人目につきやすい場所は避け、細心の注意を払いましょう。また、メールや通話履歴など、記録として残るものはその都度削除するか、第三者に容易に見られないような設定をするべきです。

アリバイ工作をしてくれる信頼できる友人を探す

既婚者でもプラトニックな恋愛をこのまま続けていきたいのであれば、家族や周囲にバレないような行動を取る以外にも、万が一の事態を回避するためのアリバイ工作を準備しておくとよいでしょう。

デートに出かけるときは日ごろ一緒に外出する信頼のおける友人などに「一緒にいたことにしておいてほしい」と伝えておきましょう。後に夫があなたの行動を疑い始めたとき、あなたの周囲の友人たちにその日の行動を確認してくるかもしれません。口裏を合わせておけば、夫の疑いははれるでしょう。

しかし、このアリバイ工作をする相手は信頼できる人であることはもちろんのこと、あなたの秘密の恋愛に共感してくれる人でなければいけません。たとえ仲が良い間柄であったとしても、不倫を根本的に否定する人なら、表面上アリバイ工作を引き受けてくれても良心の呵責に苛まれ、「やっぱり不倫は良くない」とやめるように説得されるかもしれません。最悪の事態として、アリバイ工作をしたことを他の人に言いふらしてしまうケースもあります。アリバイ工作を頼むなら、あなた自身を十分理解してくれ不倫や既婚者の恋愛に対して寛容な考えを持つ人を選びましょう。

おわりに

肉体関係のないプラトニックな恋愛だったとしても、世間ではそれを「不倫」とするイメージが強くあります。しかし、結婚しても他人を好きになってしまうのは仕方がないことです。家庭を壊すことなくプラトニックな恋愛を続けていくには、嘘をつく心と慎重な行動が必要不可欠です。