西洋医学と東洋医学の結晶、経絡リンパマッサージの方法

2015-05-11

経絡リンパマッサージとは、人間の自然治癒力を最大限に引き出し、体の中から美しく健康にすることを目的とした最新のマッサージ方法です。

西洋医学で推奨されていたリンパの流れを良くするマッサージと、東洋医学で経絡と呼ばれる場所への処方が組み合わさって生まれました。病気を予防する効果もあり、幅広い年代から注目されています。

ここでは、西洋医学と東洋医学の結晶である経絡リンパマッサージの効果や、自宅で簡単にできるマッサージ方法をご紹介します。

代謝をアップしながら不調も改善できるマッサージ

経絡とリンパマッサージは方法に違いはあれど、どちらも体内の流れをスムーズにすることが美と健康に効果があるという発想から来ています。

東洋医学でいう経絡とは、気と呼ばれるエネルギーが血と共に体内を循環する道のことです。経絡は全身に張り巡らされているため、五臓六腑の不調があれば経絡の中継点であるツボに不調が現れるとされています。

西洋医学のリンパマッサージは、静脈に沿って全身を巡っているリンパ管、その中に流れているリンパ液や股関節や首周りにあるリンパ節の流れを良くすることで免疫力をアップさせ、老廃物を体の外に出すことを目的としたマッサージです。

リンパマッサージでリンパの流れを促し、同時に経絡を刺激することで体内の不調にも直接アプローチするものが経絡リンパマッサージです。経絡とリンパマッサージの良いところを合わせた経絡リンパマッサージは、とても高い効果を持つとされています。

経絡リンパマッサージの効果が特に大きいとされている症状は、むくみや冷え、こり、肌荒れです。運動不足や不規則な生活によってリンパや血液の流れは滞ってしまいますが、経絡リンパマッサージを行うことで正常な状態に整えることができます。

毎日続けると徐々に血行が良くなり、免疫力アップが期待できます。老廃物や余分な水分が自ずと排出される体になることで、体の内側から健康になるでしょう。

代謝がアップすると脂肪の燃焼が良くなるため、ダイエット効果も期待できます。また、むくみを取って骨格に沿った無駄のないボディラインをつくる上でも有効です。体の不調を改善するだけでなく、肌ツヤやスタイルも整えてくれる、まさに女性の求めているものを備えたマッサージだといえます。

マッサージは、毎日続けることで効果が出やすくなります。自宅で経絡マッサージを行う際の注意点としては、まず「自分が気持ちいいと思える力加減で行うこと」があります。リンパは非常にデリケートであるため、強すぎる刺激は禁物です。

好みのクリームやオイルを使用して皮膚を保護し、体の末端から中心に向かって揉んだりさすったりしてマッサージを行いましょう。

足の裏は、親指で押してみて固いところや痛いところを重点的に刺激してください。

足の甲は両方の親指で足首に向かってさすります。指の骨と骨の間をほぐす様に、ゆっくりと丁寧にさすっていきましょう。ふくらはぎは足首から膝の裏に向けて両手で交互にさすります。太ももは、下から上に向かってくまなくさすってください。内側も外側もさすりましょう。

背中は両手で肩甲骨の下あたりから腰に向かってさすり、おしりは腰からヒップラインに沿って円を描くように両手で同時にさすることがポイントです。お腹はへそを中心に円を描き、みぞおちから鼠径部に向けて4本の指でさすり下ろします。

腕は手首から脇に向かってさすり上げ、顔はフェイスラインに沿って手のひら全体でさすり上げてください。

経絡リンパマッサージは、血行が良くなっている入浴後に行うと効果的です。マッサージ後は代謝が上がって喉が渇くため、水分補給をたっぷりと行いましょう。毎日続けることが大切ですが、熱があるときや体調が悪いときは控えてください。

経絡リンパマッサージは、体内の流れを良くして体内の調子を整える自然療法です。セルフマッサージでも効果があります。まずは1ヶ月間続けることを目標に始めましょう。

マッサージを行うことで自分の体と向き合うことができ、体調を把握しやすくなる効果もあります。